Lavdeckのアイコン

Lavdeck

DJI Mic Series Mobile RXのマイクの状態を表示し、モード、ゲイン、録音を操作できるMacのメニューバーアプリ。

名前は、ラベリアマイク(ピンマイク)の略であるlavと、ミキシングデスクの意味でのdeckを組み合わせたものです。

まだリリースはないため、現時点ではソースからビルドしてください。

Swift製オープンソース(GPL-3.0)ネットワーク接続なし

Lavdeckは独立したプロジェクトです。DJIが開発したものではなく、DJIとは関係がありません。

2台のマイクをステレオで録音中のLavdeckのデッキと、話者2人のテイクとその文字起こしを表示した“録音一覧”ウインドウ

2台のマイクの状態をメニューバーでリアルタイム表示

Lavdeckは、ワイヤレスマイク受信機DJI Mic Series Mobile RX用の、無料でオープンソースのmacOSアプリです。

受信機をMacに接続すると、デッキに2台の送信機が表示され、各マイクのリンク状態、リアルタイムのレベル、充電状態、ファームウェアを確認できます。同じウインドウで、受信機のモノラルとステレオの切り替え、−12〜+12dBのゲイン設定、録音ができます。

Lavdeckはマイクと一緒に画面やカメラも収録でき、すべてのテイクを検索可能な“録音一覧”ウインドウに保存し、文字起こしなどの処理をプラグインで実行します。受信機とはUSBで直接通信し、送信するのは実機で確認済みの4つのコマンド(バージョンの取得、機能の取得、チャンネルモードの設定、ゲインの設定)だけです。

デッキ

メニューバーのアイコンをクリックすると、デッキが開きます。送信機ごとにチャンネルストリップがあり、右側に受信機のコントロールがあります。

  • マイクの名前。クリックすると名前を変更できます。名前は、どのスロットにリンクしても、その物理的なマイクに付いていきます。
  • 録音待機またはオフ。録音されるのは録音待機中のマイクだけです。
  • リンクランプ、12段階のレベルメーター、充電中または受信機が報告するバッテリー残量、ファームウェアのバージョン(一方のマイクのファームウェアがもう一方より古い場合はマーク付き)。
  • ゲインフェーダー(−12、−6、0、+6、+12dB)、モノラルとステレオ(TX1が左チャンネル、TX2が右チャンネル)、画面、カメラ、録音。

モノラルでは受信機がMacに送る前に2台のマイクをミックスするため、どちらのメーターにもミックスが表示されます。フッターにはノイズキャンセリングの設定が表示されます。この設定は、受信機のO、L、Hスイッチで切り替えます。

デッキ:HostとGuestという名前のストリップ(どちらも録音待機中でリンク済み)とレベルメーター、Hostのバッテリーは“高”、Guestは充電中、ファームウェア02.03.17、0dBのゲインフェーダー、選択されたステレオ、オンになった“画面”、“録音”ボタン

マイクの識別

マイクを識別をクリックして、どれかのマイクに向かって話します。そのマイクのストリップが点灯し、バナーにマイクの名前が表示されます。そのままストリップの名前をクリックして、マイクに名前を付けることもできます。

受信機がマイクごとのレベルを報告するのはステレオのときだけなので、バナーが開いている間、Lavdeckは受信機をステレオに切り替え、完了をクリックしたとき、または45秒後に元に戻します。

識別モード:Hostのストリップが緑の枠で囲まれ、バナーに“Host(TX1)です。”と表示されています

録音

テイクの開始と停止は、録音ボタン、どのアプリからでも使える⌥⌘R、またはどちらかの送信機のリンクボタンをタップして行います。テイク中は、各ストリップに書き込み中のファイル名が表示され、上部に経過時間が表示されます。

音声は48kHz・24ビットのWAV、またはM4A(256kbpsのAAC)で、ほかの場所を選ばない限り~/Recordings/Lavdeckの下の日付ごとのフォルダに保存されます。テイク中にLavdeckを終了すると、先にテイクを停止してファイルを保存します。

モードファイル
ステレオ、両方のマイクが録音待機11.05.09 Stereo.wavと、11.05.09 TX1.wavおよび11.05.09 TX2.wav(WAVのみ。個別のファイルはオフにできます)
モノラル11.05.09 Mix.wav
TX1またはTX2のみ録音待機11.05.09 TX1.wav(Lavdeckがステレオに切り替え、そのマイクのチャンネルだけを残します)
録音中のデッキ:左にHost、右にGuestの赤いネームプレートとそれぞれのファイル名、経過時間00:12:47、点灯した“画面”

画面とカメラ

録音の前に画面、カメラ、またはその両方をオンにすると、テイクにビデオが含まれます。

  • 画面収録の対象はメインディスプレイで、30または60fps、HEVCまたはH.264で収録されます。必要に応じて、アプリの音声を2つ目のオーディオトラックとして追加できます。Lavdeck自身のウインドウとカメラのプレビューは収録されません。
  • デフォルトのカメラは、横向きの最大サイズ(幅最大3840ピクセル)で収録します。
  • ビデオは音声より先に開始されるため、映像はテイクの最初の1秒から記録されます。Lavdeckは、各ファイルの開始位置を音声を基準にして記録します。
  • テイクの後、Lavdeckはピクチャ・イン・ピクチャのビデオを作成します。画面の隅にカメラ映像を重ね、マイクの音声を付けたものです。カメラ映像の位置、サイズ、形は“設定”>“ビデオ”で変更できます。

“録音一覧”ウインドウ

“録音一覧”ウインドウには、すべてのテイクが、日付、長さ、ビデオがある場合のバッジ、マイク、文字起こしの冒頭とともに表示されます。任意の列で並べ替えたり、ビデオ付きや話者2人のテイクに絞り込んだり、文字起こし、マイク名、日付を検索したりできます。文字起こしの行をクリックすると、そこから再生します。テイクをゴミ箱に入れると、そのすべてのファイルがゴミ箱に移動するため、Finderの“戻す”で元に戻せます。

“録音一覧”ウインドウ:18件のテイクの日付、長さ、ビデオのバッジ、マイク、文字起こしの冒頭。選択したテイクには、オーディオプレーヤー、ファイル、タイムスタンプ付きのHostとGuestの文字起こしが表示されています

プラグイン

プラグインは、plugin.jsonファイルと任意の言語で書かれたプログラムを入れたフォルダです。プログラムはJSONのリクエストを読み取り、進行状況と結果を1行ずつのJSONで報告します。Lavdeckには文字起こしプラグインが付属していないため、文字起こしはインストールしたプラグインで行います。プラグインはオフの状態でインストールされます。プラグインは現在のユーザとして実行されるため、信頼できるものだけをインストールしてください。プロトコルはdocs/PLUGINS.mdに記載されています。

種類機能
イベントテイクの終了時に自動で実行(文字起こしなど)
アクション“録音一覧”ウインドウから、新旧問わず任意のテイクに対して実行
キャプチャ2台目のカメラなどほかのソースをマイクと同時に収録し、音声とフレーム単位で同期
アプリエディタなどの連携アプリでテイクを開く…で開くボタンを追加

プライバシーとアクセス権

プラグインは独立したプログラムなので、インストールする前に何をするものか確認してください。

  • Lavdeckはネットワークに接続しません。
  • マイクがオンになるのは“録音”から“停止”までの間だけです。画面とカメラが収録されるのはテイク中だけで、それも“画面”または“カメラ”がオンの場合に限られます。
  • 受信機への4つのコマンドは固定のリストから組み立てられ、それ以外のものを送る手段がないため、受信機のファームウェアアップデート用チャンネルにはアクセスできません。詳しくはdocs/PROTOCOL.mdを参照してください。
  • 録音は~/Recordings/Lavdeck、または選択したフォルダに保存されたままです。
LavdeckがMacに保存するもの
内容場所
録音、その.take.json、ビデオ~/Recordings/Lavdeck、または選択したフォルダ
設定(Bluetooth IDごとに保存されたマイク名を含む)~/Library/Preferences/io.github.piedol.lavdeck.plist
送信機の充電状態やバッテリーコードが変わるたびに1行~/Library/Logs/Lavdeck/battery.log
インストールしたプラグイン~/Library/Application Support/Lavdeck/Plugins

Lavdeckを入手

ビルドは、署名と公証を受けたLavdeck-macOS-arm64.zipとしてリリースページで公開される予定です。それまではソースからビルドしてください。

必要条件

受信機
DJI Mic Series Mobile RX
Mac
Appleシリコン、macOS 15以降
接続
データ転送対応のUSB(直接またはハブ経由)
ビルドに必要なもの
Xcode 16以降、またはSwift 6を含むCommand Line Tools

互換性

Mobile RXとDJI Mic Mini送信機
テスト済み
Mobile RXとMic Mini 2、Mic 2、Mic 3送信機
動作する見込み(未テスト)
ほかのDJI Mic受信機
不明(報告をお待ちしています)

LavdeckはmacOS 26でテストされています。マイクのファームウェアはアップデートできません。デッキでは、ファームウェアがもう一方より古いマイクにマークが付くので、DJIのアプリでアップデートしてください。

ソースからビルド

git clone https://github.com/piedol/lavdeck.git
cd lavdeck && scripts/build-app.sh
ditto build/Lavdeck.app /Applications/Lavdeck.app &&
  open /Applications/Lavdeck.app

scripts/build-app.shは、LAVDECK_SIGN_IDENTITY、.signing-identityファイル、またはキーチェーン内の最初のDeveloper ID Application証明書でアプリに署名します。いずれもない場合はアドホック署名になり、ビルドのたびにmacOSがマイク、カメラ、画面収録へのアクセスを求めます。キーチェーンに何らかの署名IDがあれば、これを避けられます。XcodeがApple Account用に作成する無料のApple Development証明書でもかまいません。

初回起動

  1. 受信機を接続し、メニューバーのアイコンをクリックします。
  2. 初めて録音するときに、macOSがマイクへのアクセスを求めます。
  3. 初めてカメラまたは画面をオンにしたときに、カメラへのアクセスと“画面収録とシステムオーディオ録音”の許可を求められます。画面収録を許可した後、Lavdeckを一度終了して開き直してください。
  4. ログイン時にLavdeckを起動するには、“設定”>“一般”でログイン時に開くをオンにします。

LavdeckにはDockアイコンがありません。削除するには、READMEのアンインストールの手順に従ってください。

よくある質問

Lavdeckは無料でオープンソースですか?

はい。Lavdeckは無料でダウンロードして使用でき、ソースコードはGNU General Public License v3.0以降のもとでGitHubで公開されています。

LavdeckはどのDJI受信機で使えますか?

DJI Mic Series Mobile RXです。DJI Mic Mini送信機でテスト済みです。Mic Mini 2、Mic 2、Mic 3の送信機は動作する可能性が高いものの未テストで、ほかのDJI Mic受信機については不明です。

LavdeckはどのMacに対応していますか?

macOS 15以降を搭載したAppleシリコンのMacで、受信機をデータ転送に対応したUSBで直接またはハブ経由で接続する必要があります。

Lavdeckはインターネットに接続しますか?

いいえ。Lavdeckはネットワークに接続せず、録音は~/Recordings/Lavdeckまたは選択したフォルダに保存されたままです。

Lavdeckをインストールするにはどうすればよいですか?

現時点では、Xcode 16以降、またはSwift 6を含むCommand Line Toolsを使ってソースからビルドしてください。ダウンロードはリリースページで公開される予定です。

LavdeckはDJIと関係がありますか?

いいえ。Lavdeckは独立したプロジェクトです。DJIが開発したものではなく、DJIとは関係がありません。また、DJIのコードは含まれていません。

ライセンス

LavdeckはGNU General Public License v3.0以降のもとで公開されているフリーソフトウェアです。IssueやプルリクエストはGitHubで受け付けています。ほかのDJI受信機や送信機をお持ちの方からは特に歓迎します。

仕事を含めどこでも使用でき、ソースコードを読み、改変し、共有できます。改変版を配布する場合は、そのソースコードを同じライセンスで公開してください。

LavdeckはAppleのフレームワークだけを使用しており、DJIのコードは含まれていません。