Kipimoのアイコン

Kipimo

Rustで書かれた、Macメニューバー用のシステムモニター・クリーンアップツールキット。

Kipimo(キピーモ)はスワヒリ語で「測定」「計器」という意味です。

ディスク、メモリ、バッテリー、CPU、ネットワーク、デバイスを表示したKipimoのメニューバーパネルと、インストール済みのアプリと1つのアプリがライブラリに保存しているファイルを一覧表示した“アンインストール”ウインドウ

Macを監視して整理する

Kipimoは、macOS向けの無料でオープンソースのシステムモニター・クリーンアップアプリです。

パネルには、ディスクの空き容量、メモリプレッシャー、バッテリー残量と消費電力、CPUの負荷と温度、ネットワーク速度、Bluetoothデバイスのバッテリーが表示されます。ツールでは、キャッシュやログの整理、残されたファイルも含めたアプリのアンインストール、ディスクを占有しているものの確認、自動的に起動するすべての項目の一覧表示、アプリのアップデートの確認ができます。

Kipimoが取り除いたものはすべてゴミ箱に入り、Finderの戻すで元に戻せます。Kipimoのディスク使用量は5.4MB、パネルを閉じているときのメモリ使用量は約9MBです。

パネル

メニューバーのアイコンをクリックすると、パネルが開きます。開いている間は2秒ごとに更新されます(設定で選べば1秒ごと)。閉じているときは1分に1回確認し、注意が必要なことがあればメニューバーのアイコンに色を付けます。

カード表示内容
Macの状態全体の状態とMacのモデル名・メモリ容量、または注意が必要な項目
保護macOSに組み込まれたマルウェア対策であるXProtectがオンかどうかと、定義の更新日時
起動ディスク空き容量と“整理”ボタン
メモリメモリプレッシャー。ポインタを合わせると使用済み、圧縮、スワップを表示
バッテリー残量、充電状態、Macの消費電力(ワット)
CPU負荷、チップ温度、最も負荷の高いアプリ
ネットワークダウンロードとアップロードの速度
デバイスAirPods、キーボード、マウスなどのBluetoothデバイスのバッテリー残量
今日のおすすめ整理や保留中のアプリのアップデートなどの提案。“あとで”を選ぶと翌日まで非表示

Kipimoを開くでツールが開きます。歯車アイコンからは、“設定”と“終了”のメニューが開きます。

Kipimoのパネル:Macの状態、保護、起動ディスク、メモリ、バッテリー、CPU、ネットワーク、デバイス、今日のおすすめ

整理

“整理”は、アプリやmacOSが必要に応じて作り直すファイルを見つけます。対象は、アプリとmacOSのキャッシュ、ログとクラッシュレポート、Xcodeのビルドデータ、古いデバイスシンボルとシミュレータ、パッケージマネージャのキャッシュ(Homebrew、npm、Yarn、pnpm、Cargo、pip、Gradle、CocoaPods、Go)です。古いXcodeアーカイブ、開いた添付ファイルの“メール”によるコピー、90日より古いiPhoneとiPadのバックアップも一覧表示します。

各カテゴリにはサイズとリスクのラベルが表示されます。AIモデルや1GBを超える項目など、再ダウンロードに時間がかかるものは最初はチェックが外れていて、理由を説明するメモが付きます。バックアップはデバイスのデータの唯一のコピーである可能性があるため、常にチェックが外れた状態で始まります。実行中のアプリが使用しているキャッシュはスキップされます。

整理:キャッシュ、ログ、開発者向けファイルのカテゴリと、それぞれのリスクのラベルとサイズ

アンインストール

アプリを選ぶと、そのアプリがMacに保存しているすべてのもの(環境設定、キャッシュ、保存されたウインドウの状態、コンテナなど)が表示されます。環境設定とキャッシュには最初からチェックが入っています。Application Supportフォルダやコンテナなどのデータは最初はチェックが外れているため、書類やメッセージの履歴を誤って取り除くことはありません。

アプリやそのバックグラウンドヘルパーが実行中の場合は、Kipimoがそれを知らせ、停止するかどうかを尋ねます。macOSに付属しているアプリは取り除けません。

アンインストール:インストール済みのアプリのサイズと最終使用日、1つのアプリがライブラリに保存しているファイル

自分でゴミ箱にドラッグしたアプリ

約30秒後に、アプリが残したファイルを一覧にした通知をKipimoが送ります。内容を確認して、選んだファイルをゴミ箱に入れられます。

サンプルアプリの残存ファイルの確認:キャッシュ、環境設定、保存された状態にはチェックが入り、データフォルダはチェックなし

ディスク容量

“ディスク容量”では、ディスクを使用しているものがフォルダごとに大きい順に表示されます。ホームフォルダ、ディスク、またはほかのフォルダを選び、フォルダを開いて掘り下げるか、大きいファイルに切り替えます。M5 Maxでは、/System/Applications(13,850ファイル、726MB)のサイズ計算に0.2秒かかりました。

Finderで表示で選択した項目をFinderに表示し、ゴミ箱に入れる…で確認後に取り除きます。iCloud Driveの最上位フォルダ、アプリのコンテナ、実行中のアプリ、システムフォルダは移動しません。

ディスク容量:Systemの“アプリケーション”フォルダの項目を大きい順に、サイズとファイル数とともに表示

起動項目

“起動項目”には、ログイン時に開くアプリ、バックグラウンドでの実行を許可された項目、起動エージェントと起動デーモンが一覧表示されます。各項目には、署名者、実行中かどうか、実行するプログラムが表示されます。署名されていない項目、このMac専用の署名しかない項目、署名が無効な項目、存在しないファイルを指している項目には、Kipimoが警告マークを付けます。

  • 無効にしてゴミ箱に入れる…は、自分の起動エージェントを停止し、そのファイルをゴミ箱に入れます。“戻す”で元に戻せます。
  • アプリの署名の破損を確認は、“アプリケーション”内のアプリを検証し、コード署名が壊れているものを一覧表示します。
  • 再インストール…では、壊れたアプリの正常なコピーを入手できる場所に移動します。アップデートフィードがzipファイルを提供している場合は、ダウンロードして置き換える…でダウンロードし、新しいコピーの署名が損なわれておらず同じデベロッパチームのものであることを確認してから、古いコピーをゴミ箱に入れます。
  • すべてのユーザ向けにインストールされた項目を取り除くには、管理者権限が必要です。Kipimoは実行すべき“ターミナル”のコマンドを表示するだけで、パスワードを求めることはありません。
起動項目:Google、Valve、Zoom、OrbStackの起動エージェントと起動デーモン、およびそれぞれの署名者。Steamのエージェントが選択されています

アップデート

“アップデート”は、各アプリのアップデートフィード(Sparkle、electron-updater、Visual Studio Code)とApp Storeで新しいバージョンを確認します。結果には、現在のバージョン、新しいバージョン、そのリリース日が表示されます。

Kipimoはアップデートをインストールしません。リリースノート、ダウンロードページ、アップデータを開くで、アプリをアップデートできる場所が開きます。

アップデート:新しいバージョンがあるアプリ、その検出元、リリース日

通知と週間サマリー

Kipimoは、起動ディスクの空き容量が20GB未満になったとき、ゴミ箱が2GBを超えたとき、Bluetoothデバイスのバッテリーが20%を下回ったとき、外部ドライブが接続または取り出されたとき、ゴミ箱に入れたアプリがファイルを残したときに通知できます。

通知はそれぞれオフにしたり、しきい値を変更したりできます。値がしきい値を超えると通知され、値が回復するまで再び通知されることはありません。週に1回(変更しない限り日曜日の10:00)、整理で空けられる容量と、保留中のアプリのアップデートの数が通知されます。

設定の“通知”タブ:起動ディスク、ゴミ箱、Bluetoothバッテリー、外部ドライブ、残存ファイル

プライバシーと安全性

Kipimoはアナリティクスを送信しません。特権ヘルパーや管理者権限を使わず、現在のユーザとして動作します。

  • Kipimoはファイルをゴミ箱に入れるだけで、削除することはありません。ゴミ箱を空にするのは、ユーザとFinderに任されています。
  • 処理するのはチェックを入れた項目だけで、何かを移動する前には必ず確認します。どの確認画面でも“キャンセル”がデフォルトのボタンなので、Returnキーを押してもファイルが取り除かれることはありません。
  • アプリバンドルの内容を変更したり、アプリに署名し直したりすることはありません。
  • インターネットに接続するのは、アップデートを確認するときと、指示があった場合に置き換え用のアプリをダウンロードするときだけです。アップデートの確認は、1日1回までと、今すぐ確認または再インストール…をクリックしたときに行われます。各アップデートフィードには、そのフィードのアプリについてのみ問い合わせます。App StoreのアプリはAppleの公開検索サービスで最大40件ずつまとめて照会するため、どのApp Storeアプリを持っているかはAppleにわかります。

Kipimoを入手

最新リリースからzipファイルをダウンロードしてください。Appleによる署名と公証を受けています。

ダウンロード

動作環境
Appleシリコン、macOS 15以降
ほかのバージョン
GitHubのリリース

リソース使用量

アプリのサイズ
5.4MB
対応言語
English, 简体中文, 日本語, Deutsch, Français, Español, Português (Brasil), 한국어
メモリ(パネルを閉じた状態)
約9MB
メモリ(パネルを開いた状態)
約14MB
CPU(パネルを閉じた状態)
約0.03%

M5 Max搭載のMacBook Proで測定。ツールはウインドウを閉じると終了する別プロセスで動作するため、メニューバーアプリは約9MBのままです。

インストール

  1. Kipimo-macOS-arm64.zipをダウンロードして展開します。
  2. Kipimoをアプリケーションフォルダにドラッグして開きます。

ソースからビルド

Xcode Command Line ToolsとRust 1.98以降が必要です。

xcode-select --install
git clone https://github.com/piedol/kipimo.git
cd kipimo && scripts/bundle.sh --install

Rustはrustupで入手できます。このスクリプトはKipimoをビルドして署名し、/Applicationsにコピーして開きます。KIPIMO_SIGN_IDENTITYが設定されていればそれで署名し、設定されていなければキーチェーン内の最初のDeveloper ID Application証明書で署名します。どちらもない場合はアドホック署名になります。自分のMacでは動作しますが、再ビルドのたびにmacOSがKipimoのフルディスクアクセスを忘れてしまいます。

Kipimoの初回起動時

  1. macOSに求められたら、通知を許可します。“通知”と週間サマリーで使用します。
  2. “設定”>“一般”に、Kipimoがゴミ箱を読み取れないと表示された場合は、フルディスクアクセスを開く…をクリックしてKipimoをオンにします。ゴミ箱のサイズを測定したり、ゴミ箱にドラッグされたアプリを検知したりするために必要です。
  3. ログイン時にKipimoを起動するには、“設定”>“一般”でログイン時にKipimoを開くをオンにします。

KipimoにはDockアイコンがありません。終了するには、パネルを開き、歯車メニューからKipimoを終了を選択します。削除するには、READMEのKipimoのアンインストールの手順に従ってください。

よくある質問

Kipimoは無料でオープンソースですか?

はい。Kipimoは無料でダウンロードして使用でき、ソースコードはGNU General Public License v3.0以降のもとでGitHubで公開されています。

Kipimoはファイルを削除しますか?

いいえ。Kipimoが取り除いたものはすべてゴミ箱に入り、Finderの“戻す”で元に戻せます。処理するのはチェックを入れた項目だけで、ゴミ箱を空にするかどうかはユーザに任されています。

KipimoはどのMacに対応していますか?

macOS 15以降を搭載したAppleシリコンのMacです。バッテリーの電力とCPU温度は、macOSが報告する場合にのみ表示されます。

Kipimoはネットワークで何を送信しますか?

インターネットに接続するのは、アプリのアップデートを確認するとき(1日1回まで、または“今すぐ確認”か“再インストール…”をクリックしたとき)と、指示があった場合に置き換え用のアプリをダウンロードするときだけです。App StoreのアプリはAppleの公開検索サービスで照会します。Kipimoはアナリティクスを送信しません。

Kipimoをインストールするにはどうすればよいですか?

Kipimo-macOS-arm64.zipをダウンロードして展開し、Kipimoを“アプリケーション”にドラッグして開きます。通知を許可し、ゴミ箱のサイズも測定したい場合はフルディスクアクセスも許可します。

Kipimoをアンインストールするにはどうすればよいですか?

“ログイン時にKipimoを開く”をオフにしてKipimoを終了し、Kipimo.appと~/Library/Caches/top.piedol.kipimoをゴミ箱に入れます。defaults delete top.piedol.kipimoを実行すると設定が削除されます。

ライセンス

KipimoはGNU General Public License v3.0以降のもとで公開されているフリーソフトウェアです。バグ報告やプルリクエストはGitHubで受け付けています。

仕事を含めどこでも使用でき、ソースコードを読み、改変し、共有できます。改変版を配布する場合は、そのソースコードを同じライセンスで公開してください。

電力と温度は非公開のIOKitインターフェイス(IOReportとSMC)から取得しているため、この2つの値は将来のmacOSで取得できなくなる可能性があります。